先日、歯肉(歯茎)には女膝のお灸が効く、という記事を投稿したのですが、もう一つお灸がよく効いた症例を投稿します。
昨年の春頃だったと思うのですが、突然右手の第3指(中指)末端の関節(遠位指節間関節)が痛くなりました。
どこかにぶつけた訳でも、挟んだりしたわけでもありません。
それにも関わらず、唐突に痛くなり始めました。
よくよく触ってみると
1番痛むのは関節部の外側。
2番目に痛むのは末端の関節(遠位指節間関節)とその次の関節(近位指節間関節)の間の骨の外側。
3番目は関節部の内側。
ちょっと痛いくらいではなく、痛くて指を曲げられないくらいの痛みがありました。
1番痛む部位を強めに押さえても痛みに変化はありませんが、2番目に痛む部位を強めに押さえると1番痛い部位の痛みが少し楽になります。
その日は外出していたので、2番目の部位を押したり、前腕を押さえたりして翌日まで痛みを我慢しました。
翌日痛みを確認してみると、昨日と同様のかなりの痛みがあります。
リュウマチの患者さんが「骨が変形するとき、とても痛かった」とおっしゃっていたのを思い出しました。
私の母親はへバーデン結節で指の関節が何か所か変形しており、痛いと言っていた記憶があります。
私ももう更年期。
へバーデン結節のお年頃か~!
これは、何とかしないと変形してしまう。
前腕を押さえても痛みに変化はなかったので、とりあえず2番目に痛い部位に鍼を刺してみたところ・・・
微妙に良い気はするけれど、効いている感じはあまりない。
使いすぎて出てきた痛みでも、外傷が原因の痛みでもないので、局所に鍼をするのは違う気がする。
そこで今度は1番痛む部位に長正灸という間接灸をしてみると、
「あっつ~~~~!!」
痛む部位に熱が沁みる感じで、非常に熱く感じるし、とても効いている気がする。
お灸が終わった後指を触ってみると、痛みが減っている。
気を良くしてもう1個やってみると、ん~~~、さっきみたいな熱さはなく、いつもの長正灸の熱さ。
痛みはどうなったかと確認してみると、おお、やはり痛みが減っている。
その後、痛む部位に何個か長正灸をすると、ほぼ痛みは消失。
これで終わったかな?と思っていたのですが、2,3日後に痛みが復活。
まあ、あの激痛がそんな簡単に治まるわけがないか、と再び痛みがほぼなくなるまで長正灸を行いました。
その時も、最初の1個目の熱さはぴか一でした。
さらに2,3日後、再び痛みが復活。同様にお灸を行いほぼ痛みは消失。
結局、痛みが出てお灸で鎮痛し、を6.7回繰り返して痛みは出なくなりました。
痛みがほぼなくなるまで1回に使った長正灸は6~12個。その時によって違いはありました。
3回目のお灸が終わった頃、今度は右手の第5指(小指)の関節に痛みが出てきました。
しかし、今度の痛みは中指の痛みに比べるとかわいい痛み。
完全に舐めていた私は、中指のお灸をする時についでに小指に長正灸をするくらいで、ついでにでもしない時もあり、最終的にはほぼ放置していました。
小指の痛みもなくなりしばらくした時、ふと、そういえば指はどうなっているだろう?と確認したところ
中指は・・・
変形なし
小指は・・・
変形してる~
なんてこったい、見た目にはほぼわからないけれど、触ってみると明らかに左右差ができている!
そんなに痛くなかったのに、それでも変形するんだ・・・
ちゃんとお灸をしておけばよかった。
更年期を迎え、末端の関節が急に痛くなってきたら、ちゃんとお灸をしましょうね!
お灸は、長正灸でなくてもせんねん灸などの間接灸を使えば大丈夫です。
自分で簡単にできるので、痛みがなくなるまで続けましょう!