膝・膝周りに痛みがある時
何かにぶつけたり何かがぶつかったりという外傷がなく、膝・膝周りが痛くなった場合、その痛みに対して鍼灸治療は効果的です。
また、外傷が原因で膝・膝周りが痛くなった場合でも、腫れや熱感が取れた後に残る痛みに対しても鍼灸治療は効果的です。
膝関節に変形がある場合でも、下肢の筋肉を緩めることにより痛みが軽減することがあります。
膝関節そのものが痛いと感じていても、太もも・ふくらはぎ・臀部・腰の筋肉などを緩めることによって痛みが軽減することはよくあることです。
もちろん痛む部位に刺激を加えて良くなることもよくあります。
膝・膝周りに痛みを感じている時、太ももやふくらはぎを押さえてみてください。
硬くなっていれば、その硬さが原因で痛みを引き起こしている可能性も大いにあります。
膝関節が変形しているから、膝関節が痛いから、鍼灸治療は効かないと考えてしまうのはとても残念です。
膝蓋骨(膝のお皿)の下の痛み
鍼灸治療が特に効果的なものに、膝蓋骨の下の痛みがあります。
腫れがあるわけでも熱を持っているわけでもないけれども、動かすと膝蓋骨の下の辺り(内側だったり真下だったり外側だったり)が痛いという症状です。
痛む部位を膝を曲げて押さえるとどこが痛いのかよく分からず、膝を伸ばした状態で押さえるとよく分かります。
整形外科に行って診察を受けると「膝蓋下脂肪体炎」という診断がつくかもしれません。
湿布を貼ったりしてもなかなか良くなりにくいのですが、この場合、大腿の硬くなっている部位に電気鍼をし、痛む部位にお灸をすると改善します。
痛みが非常に強い場合だと4~5回の施術が必要になりますが、痛みがそれほど強くない場合は1~2回の施術でかなり改善します。