三鷹駅北口徒歩約3分、女性鍼灸師のいる鍼灸治療院です。

へバーデン結節ができる前の痛みにはお灸が効く

先日、歯肉(歯茎)には女膝のお灸が効く、という記事を投稿したのですが、もう一つお灸がよく効いた症例を投稿します。

昨年の春頃だったと思うのですが、突然右手の第3指(中指)末端の関節(遠位指節間関節)が痛くなりました。

どこかにぶつけた訳でも、挟んだりしたわけでもありません。

それにも関わらず、唐突に痛くなり始めました。

よくよく触ってみると

1番痛むのは関節部の外側。

2番目に痛むのは末端の関節(遠位指節間関節)とその次の関節(近位指節間関節)の間の骨の外側。

3番目は関節部の内側。

ちょっと痛いくらいではなく、痛くて指を曲げられないくらいの痛みがありました。

1番痛む部位を強めに押さえても痛みに変化はありませんが、2番目に痛む部位を強めに押さえると1番痛い部位の痛みが少し楽になります。

その日は外出していたので、2番目の部位を押したり、前腕を押さえたりして翌日まで痛みを我慢しました。

翌日痛みを確認してみると、昨日と同様のかなりの痛みがあります。

リュウマチの患者さんが「骨が変形するとき、とても痛かった」とおっしゃっていたのを思い出しました。

私の母親はへバーデン結節で指の関節が何か所か変形しており、痛いと言っていた記憶があります。

私ももう更年期。

へバーデン結節のお年頃か~!

これは、何とかしないと変形してしまう。

前腕を押さえても痛みに変化はなかったので、とりあえず2番目に痛い部位に鍼を刺してみたところ・・・

微妙に良い気はするけれど、効いている感じはあまりない。

使いすぎて出てきた痛みでも、外傷が原因の痛みでもないので、局所に鍼をするのは違う気がする。

そこで今度は1番痛む部位に長正灸という間接灸をしてみると、

「あっつ~~~~!!」

痛む部位に熱が沁みる感じで、非常に熱く感じるし、とても効いている気がする。

お灸が終わった後指を触ってみると、痛みが減っている。

気を良くしてもう1個やってみると、ん~~~、さっきみたいな熱さはなく、いつもの長正灸の熱さ。

痛みはどうなったかと確認してみると、おお、やはり痛みが減っている。

その後、痛む部位に何個か長正灸をすると、ほぼ痛みは消失。

これで終わったかな?と思っていたのですが、2,3日後に痛みが復活。

まあ、あの激痛がそんな簡単に治まるわけがないか、と再び痛みがほぼなくなるまで長正灸を行いました。

その時も、最初の1個目の熱さはぴか一でした。

さらに2,3日後、再び痛みが復活。同様にお灸を行いほぼ痛みは消失。

結局、痛みが出てお灸で鎮痛し、を6.7回繰り返して痛みは出なくなりました。

痛みがほぼなくなるまで1回に使った長正灸は6~12個。その時によって違いはありました。

3回目のお灸が終わった頃、今度は右手の第5指(小指)の関節に痛みが出てきました。

しかし、今度の痛みは中指の痛みに比べるとかわいい痛み。

完全に舐めていた私は、中指のお灸をする時についでに小指に長正灸をするくらいで、ついでにでもしない時もあり、最終的にはほぼ放置していました。

小指の痛みもなくなりしばらくした時、ふと、そういえば指はどうなっているだろう?と確認したところ

中指は・・・

変形なし

小指は・・・

変形してる~

なんてこったい、見た目にはほぼわからないけれど、触ってみると明らかに左右差ができている!

そんなに痛くなかったのに、それでも変形するんだ・・・

ちゃんとお灸をしておけばよかった。

更年期を迎え、末端の関節が急に痛くなってきたら、ちゃんとお灸をしましょうね!

お灸は、長正灸でなくてもせんねん灸などの間接灸を使えば大丈夫です。

自分で簡単にできるので、痛みがなくなるまで続けましょう!